2023年1月にルター研究所初代所長徳善義和先生、また6月に第二代所長鈴木浩先生が天に召されました。両先生のお働きに、心より敬意と感謝を捧げます。本号には両先生の経歴と主なる業績の一覧を掲載しました。
さて、コロナ、ウクライナ、ガザ、そして地球規模の気候変動や電子情報技術の急速な進展等、混迷を深める世界です。その影響は世界中の人々の暮らしに大きな不安をもたらしています。キリスト教界も例外ではありません。
今巻には、カトリック司祭T・ハリク氏のクラクフで開かれたルーテル世界連盟総会(2023年)での基調講演を翻訳・解説しました。現代世界と教会への大きな示唆を読みとることができると思います。
またルターに関連する三つの論文を収録しました。ルターの聖餐論をめぐる立山論文、ルターとハイデガーの関連を考える江口論文、ルターの賛美歌に関する伊藤論文です。とくに伊藤論文は、2024年のルター賛美歌集500年を記念しての論考です。
さらに北森神学をめぐる宮本論文と、旧約聖書と宣教のあり方を問う後藤論文を掲載しました。後藤論文は、日本福音ルーテル教会東教区宣教ビジョンセンターの研究会での発題を論文にしていただいたものです。
それぞれ力のこもった論考です。どうぞ、お読みください。(編集後記より)
ルター研究 第19巻
¥2200 (税込)
著者:ルター研究所(発行)
出版社:ヨベル
発売日:2025年4月
A5判・256頁
ISBN 978-4-911054-46-8
在庫切れ
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