人生はさながら振り子のよう。両極を揺れつつも言祝がれて。
病いを授かったならば「ひと休み」こそわが身上、「足前数歩に光」を見つめながら、神のまことへの信頼を「心いっぱい、魂いっぱい」にいだいて生きてきた—。石、塩、振り子、分かれ道…生活のすべてが神への想念に昇華してゆく詞華集。
月本昭男氏(立教大学名誉教授/上智大学名誉教授)推薦の言葉:本書には、思いもよらぬ病いに苦しまれるなかで記された文章に加えて、経堂聖書会で語ってくださった前講の数々が文章化されて収められている。それらは聖書に基づくキリスト教信仰の生きた事例であり、私どもの経堂聖書会をこえて、聖書に親しむ方々の心に、わけても思わぬ病いを得られた方々の心に、深く染み入るにちがいない。