J. S. バッハのオルガン音楽 全曲解説

¥13200 (税込)

著者:Williams Peter
出版社:朝倉書店
発売:2025年5月

24cm・612頁
ISBN 978-4-254-68028-7

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J.S.バッハのすべてのパイプオルガン曲(約310曲)を、1曲ずつ個別に解説!

作品番号(BWV)・曲名から引くことができ、年代、様式、真正性、賛美歌・礼拝・式文との関連、曲の構造、モチーフやテーマの解釈、バロック時代前後の作曲家・作品との関係が、現存資料や異稿に基づいて詳細に考察されています。

「刊行にあたって」より
本書は、不朽の世界的名著The Organ Music of J. S. Bach I & II, Cambridge University Press (1980年) の改訂版 (Second edition) の全訳である。著者ピーター・ウィリアムズ (1937-2016)は、オルガンとバッハのオルガン作品の研究において計り知れない貢献をした音楽学者、チェンバリスト、オルガニストであった。最初に刊行された全3巻 (1980, 1980, 1984年) のうち、1996~2000年に刊行された全巻のドイツ語訳を経て、オルガン音楽そのものを扱う第1巻、第2巻を1冊に集約した本改訂版が刊行されたのは2003年である。
今日では、本書の基礎となっている諸情報が、すでに古いとの批判もある。しかし、バッハの作品であることが不確実な作品を含め、全オルガン作品を扱っていること、そして全コラールの旋律、口語訳で歌詞の第1節を掲載している研究書は未だに他にない。また自筆譜、筆写譜その他の基礎データの提示、作品に関連するおびただしい研究書や論文の引用、オルガン作品はもとより、チェンバロ、室内楽、オーケストラ作品、カンタータや受難曲そのほか数多くの他作品との比較など、演奏家、研究者に限らず幅広い読者に向けて客観的情報を提供し、読むことを通して考えることを促してくれる内容が、本書の名著としての価値を高めている。時に独断と思える箇所もあるが、読者は、著者の尽きることのないバッハへの愛がバックグラウンドにあることを感じられるであろう。